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水墨画に役立つ楽しいデッサン入門 1-4

 水墨画に役立つ楽しいデッサン入門

1. 視点-4

(3の続き)

■スケッチに出よう

 それでは実際の風景をA図、B図、C図に対応する視点で描いてみましょう。

同じ地平から見たE図から始めましょう。家の右と左の面の割合を決め、屋根の傾斜を決め木立を描き入れれば問題なく描けるでしょう。


デッサン入門1-302

 さて厄介なのはD図とF図です。

 いざ立方体を手がかりに描こうとしても実際の家や木立の中には水平な底面や上面がありません。このような場合は適当な場所に水平の線を想定します。家には屋根の庇のあたりでぐるりと水平の線を描き、木立には上部の円錐形と下部の半球型の境目に水平の線をひいてみましょう。これらの水平の線で切った断面を立方体の時の上面や底面と考え、その見え方で上から見た感じや下から見上げた感じを出してゆくわけです。

 そして今度は一本ずつの木の形だけでなく、一直線に並んだ三本の木立に注目すると、三本ともほぼ同じ高さならそれらを繋いだ線も水平です。見上げたD図では遠ざかるほど下がり、F図では上がってゆきます。見る位置によって変わってゆくこの形や大きさの違いがモチーフのイメージを決定づけます。

 木のような有機的な形であっても、このように視点の違いによる固有の形がありますので、どんなものでも視点を意識して描くとモチーフがぐっと息づいてくるでしょう。(1-5へ続く)


初出:「季刊・水墨画109 水辺を描く」日貿出版社刊


JUGEMテーマ:デッサン

at 23:20, 篠原 貴之, 水墨画デッサン入門

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