現代水墨作家展始まる。

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展覧会 現代水墨作家展 案内状 DM 09

ジャンルや所属を超え、墨を使った独自の表現をとるという条件で選ばれた作家60人の展覧会です。
財団法人日本通信美術学園が、水墨表現の普及を目的に開催する毎年恒例の企画展です。
各作家が、広い会場の、幅5mの壁面をそれぞれの作品で飾ります。

私はイタリアの彫刻を描いた大作(約2m×1m)1点と、イタリアの風景を描いた30号2点を出品しています。
今回は高密度の織物にキャンバス処理をした、絹のような風合いの素材に描きました。
今まで紙で使ってきた渇筆表現ができないのですが、一筆目のシャープな筆跡と、墨を流したり、たらし込んだ偶然の面白さの双方を活かし描いています。不思議な質感の、不思議な墨色が面白く、新しい肌理の細かいこの素材から生まれた表現を、ご高覧いただければ幸いです。

現代水墨作家展
2009年8月6日(木)〜15日(土)、11日(火)は休館日
国立新美術館(東京、六本木)http://www.nact.jp/
電話 03-5777-8600

at 07:33, 篠原 貴之, 展覧会

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ほおずき 



ほおずき モチーフ 画塾 里山ほおずき モチーフ 画塾 里山ほおずき モチーフ 画塾 里山

京の里山;越畑は、いまお盆の花のオミナエシとほおずきの季節を迎えています。

ほおずきは、ここに来てから、わたしの夏のモチーフの定番となりました。
今年は画塾でもモチーフにしようと、たくさん求めました。以前生花として描いたことがあるので、今回は、乾いたドライフラワーのようなものを描こうと、今テラスで乾かしています。

留学中、両親をヴェネチアに案内したことがあるのですが、その折、母がほおずきの実をチョコレートにくるんだお菓子を見つけました、赤い羽子板の羽根のようなきれいなお菓子に、目の色が変わりたくさん求めました。
すぐに潰れてしまうこの可憐な姿を、このまま日本までもって帰れるのかと心配しましたが、自分で厳重に梱包し直し無事もって帰れたとのことでした。
ホテルに帰り、ひとつひとつ大事に包みながら、「なんてきれいなものなんだ」と少女のように喜ぶ母の姿を、赤くなったほおずきを見るたびに思い出されます。

ほおずきには、見る者を童心に帰らす、不思議な力があります。

at 10:49, 篠原 貴之, 日々雑感

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Nihonga・京 展に参加

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DM 09Nihonga・京


7月29日(水)より8月4日(火)まで日本橋三越にて、Nihonga・京 展が開催されています。
この日本橋三越企画の展覧会は、京都を拠点に制作する、30代から50代の若手日本画家の展覧会です。
所属を超え集まった16人の作家が、自分の考えるところの日本画を、50号と10号の二点の作品で問うという企画です。

近年日本画というと、岩絵具を塗り重ねた作品を指すことが多いですが、私はやり直しのきかない、作者の意志と直感、偶然がせめぎあうような水墨表現もまた元来日本画の魅力の一つだと思います。
本展でも、私は水墨表現を使い、それを日本が特有の一表現として出品しています。
一点は那智の滝を描いた瀑布図、もう一点は松の陰と影を描いた松陰と言う新しい試みの最新作です。

これまで個展での発表ばかりしてきたので、実力の有る様々な作家の作品とと並べることは多いに刺激となる展覧会となりました。自分に有るもの、ないものが見え、次回の作品への意欲が湧いています。
この展覧会は少なくとも5年(回)続きます。本展を、今後の創作をステップアップする、いい機会にしてゆきたいと思っています。









at 02:09, 篠原 貴之, 展覧会

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