この夏、東京の2つの展覧会で大作を発表します。

JUGEMテーマ:展覧会

この夏、東京で2つの展覧会に大作を出品しています。

ともにタンタカという白馬とヌードがモチーフとなった、新しいテーマの作品を描きました。



2014タンタカ1
タンタカ1ー旅立ちのときー 50号 NIHONGA・京展 出品



白馬 タンタカ2
タンタカ2ー旅立ちのときー 1830×920(mm)
現代水墨作家展出品


  タンタカー旅立ちのときー
 
白馬とヌードをモチーフにした本作品は、釈迦の生涯を記した仏伝にある,出家遊行のシーンに着想を得て描きました。
王子としての享楽的な生活を捨て,修行の旅にでる夜、愛馬タンタカがひずめを踏みならし釈尊に出家を促します。釈尊は淫らな姿で眠る侍女たちを横目に、こっそりとタンタカに乗り、城を出てゆきました。
眠る美女達と、足を踏み鳴らし旅立ちを促す白馬、という幻想的なシーンに想像力をかき立てられ、絵にしてみたいと思いました。
 
この絵は綿布に墨で描いています。画仙紙や和紙に描いた時の墨色のきれいさはありませんが、流した墨の表現や質感の違いが面白く、繊細な表現が出来ない分、造形的な強さを引き出せるように思え綿布を使用しています。
 
安住の地を疑い、新たな一歩を促してくれる僕のタンタカを求めて描きました。
出品している展覧会は以下の通りです。





 
NIHONGA・京 東京展
2014年8月6日(水)〜12日(火)日本橋三越本展 本館6階 美術特選画廊

 
先日ご案内した展覧会の東京展です。
本展は日本橋三越企画の、京都を中心に制作する日本画の若手、中堅作家16名のグループ展です。
各作家10号と30号以上の2点作品を出品しています 。
どの作家もモチーフとなる対象を見つめスケッチすることから始まる作品で、オーソドックスな絵画ともいえますが、逆に昨今では珍しい展覧会ともいえます。
9日(土)には午後2時から作家自身による作品解説;ギャラリートークが催されます。
私も参加致しますので、是非足をお運び下さい。

現代水墨作家展

2014年8月7日(火)〜16日 国立新美術館(東京 六本木)1回 A室 入場無料

毎年恒例の、㈶国際文化カレッジ主催の、日本の水墨作家46名の招待作家展です。
年に1度私の大作を発表する場となっています。今回は1.8m×0.9mの作品です。暑いさなかですが、こちらもご覧いただけると嬉しいです。

 

at 17:54, 篠原 貴之, 展覧会

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